悲劇の確率

2月18日の視聴

・『ドキュランドへようこそ「グレース・ケリー 知られざる素顔」(フランス、2020年)』
→原題:Her Name was Grace Kelly。こりゃまたストレートな…。過去形なのがまたイイね。
→66年前(1956年)の4月!26歳で引退。
→「王族と恋に落ちたから、女優としてのキャリアを捨てる」って、これ⇩とは真逆の考え方よね。

…まあ、男女の非対称性からすると当然なのかもだけど(『ローマの休日』は女性の方が身分上だったし)。
→結婚宣言の前年、アカデミー賞に?!
ヒッチコック映画のヒロインの常連だったらしい
→「彼女は常に、自分の望むことを、自分の望むタイミングで、実行に移してきました」ってナレーション、サラッと言ってるけど、すげー話よ?!
コートダジュールの小さな国、モナコ。700年前から統治する、グリマルディ家。その歴史だけでもうスゲーけど。そこのレーニエ大公の妻に。
→?「1982年、彼女が悲劇的な死を遂げた後…」ってこれまたナレーションがぶっ込んできたんですけど。え?もう亡くなってんの?
→グリマルディ家の保管する、ご夫婦が撮影した、未公開写真や40時間ものホームムービー。なんで急に今、観せてくれる?
→(グレース・ケリーの)息子のアルベール大公(2世)が公開してくれる、と。太っ腹だな。
フィラデルフィアのご実家。1932年の映像。90年前!三姉妹の次女なのね。父上、オリンピックのボート競技、3つの金メダリスト!ほえー。
→あ、兄貴もいるのね。4人兄弟?
→なにい。このグレース・ケリーの実家、「現在はアルベール大公が所有しています」だとぅ?!オフクロさんの家買い取るとか、豪気じゃのう。
→グレースが演劇を始めたの、両親のススメなのか。初舞台は、12歳で出た、近所のホールの、姉の代役!なんたる運命!6年後にまさかの俳優へ!
→ニューヨークに出て4年。『真昼の決闘』、ゲーリー・クーパーとの共演。
→『モガンボ』で、クラーク・ゲーブルエヴァ・ガードナーとも。このアフリカでの撮影風景、自前のカメラなん?
→そしてアルフレッド・ヒッチコックとの出会いが、彼女の勢いを増す。『ダイヤルMを廻せ!』⇩とか。

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…『裏窓(REAR WINDOW)』もか。ジェームズ・スチュワートと共演。

…『泥棒成金』は観てないかも。ブリジット・オーベールの証言。
→親族や共演者の語る彼女は、演じることへの真剣さと、プライベートの明るさ。
→1955年のアカデミー賞、楽しそうだな。あれ?ロナルド・レーガンじゃね?
アカデミー賞通称が“オスカー”なの、今初めて知ったよ…。別の賞だと思ってた。確かに「あの人型の像、なんなん」とはよぎったけども…もう半世紀生きるのに…知らんこといっぱいだな!ワクワク。
→あ、主演女優賞を獲ったの『喝采』なのね。

→半年後に友人に結婚を告げるグレース・ケリーカンヌ映画祭で出会ったレーニエ大公と、8ヶ月の文通!割と電撃結婚だな!
→プロポーズ、レーニエ大公がフィラデルフィアの彼女の実家で。直接の出会いは、これが2回目!現代なら「マッチングアプリでやり取り続けた有名人の彼と、突然の結婚」、みたいな?
→(グレース・ケリー到着当時の)レーニエ大公、ホントに6歳上なだけ?45歳くらいに見えるが。
→長女カロリーヌ、長男アルベール。
グレース・ケリー、経済発展にも寄与。しかし、表に出ることで、パパラッチに追われたり、末っ子ステファニー(いつの間に!)がカメラマンに追い回されたり。そろそろキレるのでは?
→国内の別荘や、フィラデルフィアのケリー家の別荘での、ゆったりした時。…こんな彼女の悲劇の死、てどんなんだ?
→へー。たまに、ケーリー・グラントヒッチコックに会ってたんだ。出演依頼もあったけど、国内の反発で断る、と。
→娘の付き添いで、パリへ。前衛派役者のドキュメント映画に出る。ヨーロッパとアメリカで、シェークスピア朗読も。
→1982年、夏。家族と、ヨーロッパ北部を巡るクルーズ。…52歳。なぜこれが最後の映像に???
→1982年9月14日。この前日、自ら運転する自動車。ロカジェルの別荘からモナコへ帰る途中に、まさか脳梗塞で…。
→え?末っ子ステファニーが同乗してたの?よく生き残ったな。2002年のステファニーのインタビューが壮絶。ギアチェンジもサイドブレーキも、止められず…。グレースは死に、ステファニーは重症に。
→ダイアナ妃⇩といい、なんで自動車がついてまわるんだろな…。

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・『ドキュランドへようこそ「マリー・アントワネット 禁断のラブレター」(フランス、2020年)』
→原題:MARIE−ANTOINETTE A CENSORED LOVE DECIPHERED。“検閲された愛の解読”?以前⇩の『ドキュランド』とはまた違った切り口なのな。

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スウェーデン貴族のアクセル・フォン・フェルセン伯爵との愛人関係、てそんな有名なの?
→昔の黒塗り、黒塗りというより「筆記体・小文字のeでぐるぐる」だな。
→パリ音楽博物館・保存研究センターの科学者チーム。「蛍光X線分析法」でインクを分類する!
→祖父ルイ15世の跡が、なんで孫なのだろう?
→フェルセンが歴訪していた10代の頃に出会う。
アメリカ独立戦争に協力するフランス軍に、フェルセンは加わっていたのだね。
テュイルリー宮殿に幽閉される国王と王妃。脱出を試みるも、国境までたどり着けず(ヴァレンヌ事件!)、連れ戻される。フェルセンの協力は、上手くいかず、か。
→ヴァレンヌが目的地?
→現代の科学者チーム、インクの成分で本文と塗り潰しを分離。インクの成分が近いと、区別出来ずになかなか解読できない。思い込みで付け加えないような、そんな忍耐が必要!
→そしてとうとう。解読できた、明らかなる愛の言葉。フェルセン、めっちゃ王妃の部屋来てるやん。泊まってるし。
→あー。王権を取り戻すために、王妃の祖国オーストリアに宣戦布告して、敗戦を望んだ、と?負ければ革命派が一掃されて、自分たちの元に権力が戻ってくる?そんな甘いハナシなわけねーじゃん。
ブラウンシュヴァイク公爵(オーストリアプロイセン連合軍 総司令官)、てホントにいるんだ?『銀河英雄伝説』⇩の中だけだと思ったわ。

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→策が裏目に出た国王と王妃。テュイルリー宮殿では戦闘に。タンプル塔に幽閉。あとは処刑。
→フェルセン、独身を貫く。でも、死に方が…。17年後、スウェーデン王太子の葬儀で、激怒した暴徒に剣でつかれて裸の死体を踏みつけに…(王太子の毒殺に関与した疑い)。潔白だったけどな!

・『Switchインタビュー「中馬和彦×重松象平」』
→序盤の“会うまで”が捻りすぎやねん。
→めんどくさい。めんどくさい二人やな。学生時代の親友、というのがまた。でもオモロイけど。
→横文字多くてなんやよく分からんけど、ワクワクだけは伝わってくる。
→こな20年間の音信不通(重松の)は、ロンドンでのケンカ別れ。てか、(重松の質問に対する)この中馬の語りを聞いてると、なんか「オレは分かってるんだけど、なかなか他の人間にはな」っていう雰囲気を感じて少々不快。もちろん専門家、ではあるけど、重松さんに上からで話してない?他の人にもこうなのか?
→プライベートジェットで揉めるない。重松さんの勝ち、だな。わはは。
虎ノ門のビルのデザインも。デケーな。建築中。
→福岡にも。やはり地元がそちらだと、思い入れは出るよね。都市間競争。

→中馬さんの口ぶりは、重松さんへの対抗心などもあるのかも、な。
→重松さんが「都市の“包容力”」を口にしていて。その過程で、まわりの人々の“幸福度”に真っ先に触れてるのが印象的。なんか好きだな。




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