奪わねば奪われる

6月4日の視聴


・『NHKスペシャル「証言ドキュメント “沖縄返還史”」』
→1965年当時、全年に“沖縄返還”を公約に掲げた佐藤栄作が首相就任。並々ならぬ彼の思い。それを語る、側近であった総理秘書官、楠田實(1995年インタビュー)。佐藤栄作の「100万人もの同胞をアメリカの施政下のまま捨て置けない」という思いは、ロシアのプーチン大統領と⇩同じではないのか。

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佐藤栄作が手練手管の外交戦略で沖縄を取り戻そうとするのと、“今”プーチン氏が“戦争”という形でウクライナを取り戻そう(語弊はあるが)とするのは、手段は違えど同じではないのか???
→1965年1月の日米首脳会談。この頃はジョンソン大統領か。
→日本、サンフランシスコ平和条約で既に「沖縄を日本に帰属」させるよう交渉したらしい。関わった、ダレス国務長官顧問の補佐、ロバート・フィアリーも指摘する、「領土不拡大の原則」に反するアメリカ。それをなぜひっくり返された?
→国連の監督下で沖縄を「信託統治」する提案をするまでは、「アメリカが統治」?いや、いつ提案するか決めてんならまだしもさ。それは実質「無期限に借り受ける」っていう“無血侵攻”だろうよ。
佐藤栄作学生運動を抑え込んだのも、全ては沖縄返還のためだったのか。
→そんなことは承知の上で、「交渉するなら自民党」「施政権がなくても沖縄基地を使うテはある」と、先んじて動くライシャワー
屋良朝苗
→迫るアメリカの条件。若泉氏の決断。ロストウの3つの要求「ベトナム戦争への協力」「日米貿易赤字の解消」「アジア反共諸国への資金援助」を全て、飲む!
インドネシアは親米なのか。
佐藤栄作が掲げる“非核三原則”が、逆に彼を苦しめる。「核抜き・本土並み」は実現するのか?若泉敬に提示される、アメリカからの密約。受け入れる佐藤。“緊急時には持ち込まれる”ことに。
→車社会が、ある一定確率の“犠牲者”を受け入れながら成立しているように、日本は「沖縄という“犠牲者”を受け入れる」ことで逆に沖縄返還を可能にする、という決断。政府もギリギリだな。
屋良朝苗さんが望んだ「政権が変わるタイミングでないと米軍基地の全面撤去」。彼がそう考えたのも分かる。でも民主党は実現出来なかったなだよ。
→関係を強固にする、佐藤とニクソン
→いやー、あと50年は最低でも生きて、「沖縄返還100周年番組」観たいなあ!

・『アナザーストーリーズ 運命の分岐点「沖縄返還〜祖国復帰 運命の1日〜」』
→返還前日、“1972年5月14日”に着目したアナザーストーリー。
→報道カメラマン・石川文洋さんの撮る、瞬間。44枚。
→バーだらけの街だった、コザ。現在の『街角ピアノ』⇩は映るかしら?

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→映らず。
→え。前年のニクソンショックで変動相場制になったばっかりなの?!これはヤバい。価値が半減するんでしょ?躍動する、琉球政府・金融検査庁次長、與座章健さん
→96万人の、手持ちの現金と預金を全て確認???無理無理無理。
→それでも94万人分やりきったの?!短い準備期間はあれど、実行をたった1日で???
→で、最後は現金輸送作戦。541億円。日本銀行那覇支店。次長・堀内好訓さん。
→シージャックを防ぐ、海上ルートの秘匿。機関銃まで持ち込む、厳重な警備。電子マネーのある2022年には信じられない方法だな。返還の5日前に全島に配り終えた技術と能力に感嘆するわ。使命感、がそこにあるよな。

・『アナザーストーリーズ 運命の分岐点「ゴーン逃亡 カリスマ経営者の光と影」』
→ナレーションの濱田岳には悪いけど、「“未だ記憶に新しい”ゴーン逃亡の衝撃」は、そうでもないよ?一般市民はあんなん気にしてないし、完っ全に2022年の今、忘れてるから。なんで今、話題にしてるのか、そっちのが気になる。
レバノン、逮捕直後からゴーン氏のこと応援してるやん。どゆこと?
→祖父の祖国なのか。ブラジル産まれでレバノン育ち(6歳〜)。その後フランスで成功。そら尊敬するよ。この地に「ゴーン・ショック」⇩は無い。

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→逮捕から107日後の保釈。ひと月後の再逮捕。再びの保釈からの制約(監視)。こんな真綿で首を絞めるようなマネ、極端な方法にも手を出すっちゅうに。
→救出のスペシャリスト、マイケル・テイラー。面会を繰り返す息子のピーター・テイラー。
ビットコインマルク・カルプレス。日本の検察と戦ったかれの経験が、カルロス・ゴーンの血肉となった。カルプレスさん日本語うめーな。
→真犯人が逮捕されてなかったら、カルプレスにしても地獄が継続してたかも。それでも、逮捕が2015年で真犯人(ロシア人男性のハッキング)が2017年7月とかだから、ほぼ拘置所なわけでしょ(11ヶ月)?メチャクチャだよ日本の司法。
弘中惇一郎弁護士、年取ったなー。
→元検察の高井康行さんが「日本と欧米の刑法が違う」「日本は主観的要素が大きい」って反論してたけど、それホントに自白のみを重視する理由になり得るの?で、それにより釈放して証拠隠滅されると、誰が困るの??
→家族との接触禁止は、された被疑者を思い切った手に駆り立てるだろ。日本人と欧米人で、家族への考え方が違う部分もあると思う。「愛する家族と、逮捕された自分を切り離そう」(離婚とか)とするのが日本人なら、「逮捕されても信じて共に戦う」のが欧米人、なのでは?例外はあれど。
→ジャーナリスト・井上久男の語る、カルロス・ゴーンの功罪。まあでも、その黒字を求めて日産は彼を呼んだわけだから。なんか工場を畳んだ方(橋本さん)が出てきたけど、技術を獲られるなら売ればいいのでは?
→井上さんが変に雄弁過ぎて、信用ならぬ。
→日産とルノーの提携に疑問、とのことでゴーン氏は嫌われたみたいだけど。逮捕以外の手段もあっただろうし、何より今現在、日産の業績は?ルノーの業績は??それを見せないとゴーン氏の技術統合の意図が正しかったかどうか、分かるまい?


・『スポーツ×ヒューマン 選「男子に勝つ それがカッコイイ ボートレース・大山千広」』
→1年半前の再放送⇩。

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→フライングのペナルティ、1回目で“30日”の出場停止、2回目で“60日”、3回目で“90日プラス最下層への降格”、という重さ。そうなるとSGに出るのにそこから2年以上費やす(将棋の名人を目指す、順位戦みたいだな)。それくらいこの競技のキモなのであろう。
→例えば今年度のJリーグカタールワールドカップとかの影響もあるのか、レッドカード出まくりなのだが…「そこをゆるくすると選手生命の危険、エンターテインメント性の低下」に関わる、という理由もあると思われる。ボートレースにおいては、このフライングの有無が舟券買った人の盛り上がりをも左右するわけで、絶対譲れないペナルティ。
→ボートレースの歴史。戦後間もない1952年かはじまったとのこと。なぜこの回を再放送したのか疑問だったが、「公営ボートレース開始70年」てことか!
→休場前の最終日のレースのシーン。スタート0.12秒前くらいだと思ってた大山選手。実は「0.04秒前」だったことが判明。素人の視聴者的には「すげー!ギリギリじゃん!!完璧っしょ」かと思いきや、本人の感覚とズレがある状態で、運良くフライングを免れただけ、という解釈らしい。そうか、このレベルまでスタートに近いと、「人間の反応速度から考えて、マグレ当たり」であり、そこを運に委ねた時点で“危険なスタート”になってしまうのか。
→最終日のラストレース。3着。現役最強、峰竜太からの激励と称賛。全速スタートへの勇気。で、あれから2年半、どうなん?SG獲ったん?




つながりつながり。