にもかかわらず、マイナンバーカード交付担当者は、
「生活保護受給者証を見せれば、利用カードは作れますよ」
などと言う。それじゃ生活保護受給が知られちゃうでしょうが。さらに担当者は、子どもにカードが交付できないことを前提に、
「今は必要ないですよ」
という話で説得してくる。必要かどうか決めるのはあなたではない。そういう主旨の話でもない。
私は聞いた。
「でも、必要かそうでないかにかかわらず、生活保護受給者“でない”子どもは、“マイナンバーカードを作れる”んですよね?」
「はい」
「私が生活保護受給者であることで、ウチの子が、他のだれもが受けられる公共のサービスを受けられないのはオカしくないですか?家族全員で犯罪を犯したわけでもないのに、何も知らないウチの子が、なぜ差別されなければならないんですか?」
「…」
「人権侵害じゃないですか?」
「…」
(つづく)