- 作者: 近藤麻理恵
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2010/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「できないということは、いつかできるということ」
Eテレ某番組の決まり文句。
作成者に悪意はないのでしょう。「学校の中では当然のルール」「あれが出来ないと社会生活が営めない」と思い込み、何の疑問と持たずに観ている視聴者が大半なのでしょうから。
でも…
主人公である、「できなくて周りから責められる」少年。彼が出来てない行為は、
「いつかできる」行為なのだから、できないのは君の努力不足
という理由で片付けていいものなのか?
何らかの、まだ言語化されていない個性(今は障害と呼ばれるもの)によりできないだけかもしれない。
すると、それは「いつかできる」行為ではないため、
「このままやり続けても出来ないかもしれない。他のことに時間を使おう。」
という発想が必要になる。それこそ、経営者のExit戦略にも匹敵する能力です。
◆◆◆
今の日本の学校に、新しい発想を積極的に受け入れるcapacityがないのが残念ですが…
コトバひとつで大人の意識が変わるなら、私から学校関係者に一言。自分達(=大人)が、好きなことが仕事にできる時代になったことに、気づかないかわいそうな存在であることを自覚した上で、
「できないということは、他の何かができるということ」
なのだと知ってください。
つながれつながれ。
追記)Eテレの名誉(?)のために言うと、この某番組は、2018年度をもって終了しています。