発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく)
- 作者: 綾屋紗月,熊谷晋一郎
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 単行本
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発達障害(もしくは、その傾向のある人)かどうかの診断を積極的に進めるかどうかで、国の未来は大きく変わる。
「誰にも認められていない」と感じたとき、人は「生きるか死ぬか」の二択に追い込まれる。
苦しい状況の中、生きることを選んでも、それを阻むかのような周囲の視線。耐えられなくなった者は自死を選び、耐えている者も罪に手を染める。
もっと早く、少年になるかならざるかのうちに診断されていれば。もっと早く、「君のせいじゃないよ」と周りが伝えられていれば。
◆◆◆
犯罪の質が変化すると、経済を発展させることに意義を唱える方(「昔はこんな凶悪犯罪はなかった」とか言い出すヒト)もいるだろうけど…。
人が等しく生きる権利を主張できること。
一切の遠慮や感謝の必要もなく、
支援を「当然の権利」として受けられること。
それが、本当の意味での経済の発展だと、私は思う。
発達障害という言葉すら、消え去るほどに、世界が進みますように。
つながりつながり。