災“間”にいる我ら

いのちの食べかた (角川文庫)

いのちの食べかた (角川文庫)

3月21日の視聴

・『Levius レビウス 第11話「可能性は限りなくゼロに近い!」』
→でも、ゼロじゃねんだろう?
→殺さずに破壊しなければ、勝てないのか。
バーサーカー

・『笑いの創造神たち「ミキが剛・富澤・バカリ・飯塚・小沢とお笑い談議」』
→久々に観るとミキもおもろいな。以前は“おいでやす小田”みたいな、ただ叫ぶばかりのネタ多くて辟易してたんよ。
→2本目はうるさかった。やり口が“ハライチ”に近いわ。
→「笑いのテンバガー」。こっからは新人コーナー。「ネタパレ」のニュースターパレード、と同じカンジ?
→あ、“金の国”出てるやん。「ネタパレ」とネタ同じだな。…あれ?同じじゃない。ちょっと短い。
→“ガクヅケ”はもういいかな。長いネタのほうがウマいのか?
→“シンクロニシティ”いーじゃん。きっちりなしゃべくり漫才だな。女性キャラ立ってんな!
→「“ミキ”はM-1優勝できない」(by富澤)。すげー笑った!

◆◆

・『あしたの命を守りたい〜NHK民放 取材者たちの震災10年〜』
→様々な支援を国がすることに、少し異論がある。被災した人間への救いは必要。ただ、復興に関してなんでもかんでも「補助金出します」だと続けるインセンティブになりづらい。もっと、起業しやすくして「いい企画を毎月、毎年、更新されながら競争させる」という、市場に乗せる後押しをしてほしい。

・『NHK地域局発 かんさい熱視線「震災26年 いま復興を問う〜真山仁が描く阪神淡路大震災〜」』
→神戸の復興、新長田地区の失敗。1月の「ちきりん×木下対談」どおり、戻ってきた店舗は震災前の半数。商店街の副理事長、伊東正和さんもやはり、


「背伸びするな、身の丈に合ったものに作り替えよ」

と言う。⇩

https://chikirin.hatenablog.com/entry/2021/01/25/115821

宮城県の女川町の再生計画。以前も観たけど、英断がすぎる。「いつでも壊しなさい」と将来世代に受け継ぐ思考。

→これを、リアリティある小説にする真山仁。彼の真骨頂あふれる。

それでも、陽は昇る

それでも、陽は昇る

  • 作者:真山仁
  • 発売日: 2021/02/09
  • メディア: 単行本

・『3.11 10年 そしてこれから』
RADWIMPS野田洋次郎と、箭内道彦の対談。「空窓」(2018)は気に入りました。
→言い方悪いかもしれないけど、野田さんは純粋が過剰すぎんだろな。あの選民思想みたいなツイートもそりゃ出ちゃうっていうか。

あいたい

あいたい

  • 発売日: 2021/03/11
  • メディア: MP3 ダウンロード

・『ETV特集「震災関連死 何が命を奪ったのか 福島1995人の“経緯書”」』
→やっぱ、寒い中の避難所はキツいよなー。高齢者は認知度も下がってるし、他の避難者にもキツく当たったり、普段しない人でも怒り出したり。
→環境の急激な変化で(元々そうでもないのに)認知症になり、外へ出て戻れず凍死。つらい。
→移動の多さは、90代女性の何名かの命を縮めた。ううむ、自分がその立場なら死にたくない。死にたくないが、寿命とも言える年齢なのでもうなんも言えない。災害に関して言えば、日本は安心して暮らせる土地がホントに少ないんだよな。移動しないわけにいかないんだもん。
→もうちょい若い人(30〜50代)の例も欲しい。「若くても危ない」でないと、危機感を高めづらい。

・『3.11からの「ことば」〜綿矢りさ 表現者たちとの対話〜』
→彼女自身は、京都に生まれ、阪神淡路大震災でも直接の当事者ではない。だからこその対話。

大地のゲーム(新潮文庫)

大地のゲーム(新潮文庫)

→同様に、被災の中心部までは行けずに小説を書いた、沼田真佑。

影裏 (文春文庫)

影裏 (文春文庫)

→マンガ家でもある、小林エリカ。「フクシマ」でなく「東京電力福島第一原発事故」としか言わない、信念。

光の子ども 3

光の子ども 3

  • 作者:小林 エリカ
  • 発売日: 2019/09/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

→物語を紡ぐ人間たちが、今回の新型コロナ禍で感じた無力感を、払拭される対話。直接体験してない人間でも、ここまで受け入れ、飲み込み、噛み砕き、表現することができる。人間の想像力が、他者に活力を与えるという、光を見た。




つながりつながり。