幸と不幸のグラデーション

9月20日の視聴


・『こころの時代〜宗教・人生〜「それでも、信じる 負け続ける元裁判官」』
→木谷明さん(83)は、元裁判官。これ⇩のモデル(禿げてるキャラ)にもなった「伝説の裁判官」。その方が、弁護士として再審請求を主に引き受ける。そりゃ負け続けるわな…。

→聞き手として詩人・作家の小池昌代さん。「判例タイムズ」に勤めてらしたとのこと。
→お二人の会話の中で、木谷さんが「裁判官は“白黒つける”わけじゃない、“黒か黒でないか(guilty or not guilty)”を結論づけるだけなんだ」と仰ってたのが印象的。


十人の罪人を逃すとも
一人の無辜を罰するなかれ

疑わしきは被告人の利益に

→ほほう。お父上は、「日本囲碁界の父」、木谷實。お母さんがメチャ美人。
→木谷さんが影響を受けた、裁判官・樋口勝。GHQとの交渉にすらあたるエリート。厳しい指導と、「被告人の声を聴く」樋口さんから学んだもの。
→木谷さん、時折自分を美化しがちではある。再審請求を却下された時の会見で「わたしも老骨にムチ打ってるんです」って、それはあんまカンケーないでしょーに。
→木谷さんが、「我が子を3人殺してしまった母親」を無罪で結審したエピソードは圧巻。有罪にしようと裁判官に圧力かけてくる検察を突っぱねる木谷さん。今も昔も検察はホントに驕ってるよな。

→審理の中身が伴わなければ“訓示”に力を入れても薄っぺらいものにしかならない。「人間はいつかは改善できる」というロマン。…それを「そういうもんだ」「みんなそうしろ」でなく、ロマンと言う、そう口にする木谷さんが、被告人たちに好かれてきたんじゃないだろうか。
→62歳で退官した木谷さんが、12年後に司法の場に戻り、こだわるのが「窃盗症」という精神疾患の方々。カンタンに棄却される彼らの裁判を、どんなに負け続けても引き受ける。

・『ハートネットTV「B面談義(18)」』
→前回視聴はこちら⇩。

moritsin.hatenablog.com


→知らんうちに第17回のB面談義、見逃してるようだ。やっちまった。
→東京パラリンピック終了後の回!落合啓士さん(ブラインドサッカー元日本代表)がYouTuberやってんの、ええなあ。夢が広がるわ。
→豆塚エリさん、飲み屋で知り合った人と結婚して離婚もしてるの?サラリと言うたな…。
視覚障害者の投票とか、海老原宏美さんのような筋力落ちる病だと鉛筆じゃ書けない(筆圧が足りない)とか、聞かないとわからんこといっぱいあるな。
→お酒の場が、障害や呼吸器をいい意味で見えなくして、垣根を低くしてくれる、てのも軽視できんな。そうか…。




つながりつながり。