ハラハラドキドキ

部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)

部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)

ドラマ『獣になれない私たち』第1話を見て。

セクハラ・パワハラは、領域“外”の人間からすれば明らかなのに、

その領域“内”の人間が行動を起こすのは、極めて稀だ。


周囲の者は、慣れてしまってか、見て見ぬふりだ。

被害者は自分の能力を過小評価して(ここを辞めるとどこへも行けないのでは…などと)、なかなか声を上げない。

加害者は、そもそも気づいていない。自分がハラスメントしている可能性など、ほとんど考えていない。

明日は我が身、ではない。

過去から今日まで「既に我が身」です。




私が過去にいた職場で、おそらく当事者がハラスメントと思っていない例としては、

・上司(男性、独身)が部下(女性、独身)を業務後に食事に誘う
→断らなかった女性が悪いのではありません。上司と部下である時点で「断りづらい」状況なのがもうアウトです。

・上司が部下にメール(ないしはSNSの類)で叱責
→上司側は「早く指摘したい」思いでいっぱいなのでしょうが、テキストではどう取り繕っても部下にはその“親切心”は伝わりません。「メールで」「叱責」の状況がもうアウト。

・先輩社員(男性)が、残業する後輩社員(女性)を心配して(本人から頼まれもしないのに)残業に付き合う
→後輩は一人でしたい仕事があったのかも。先輩側に何の恋愛感情もないとしても、この状況も「断りづらい」のでアウト。



いずれも、加害者側には

「私が主導権を握り、相手を引っ張っていかねばならない」

という気負いがあり、それが知らず知らずのうちに「ハラスメントのシチュエーション」を生んでいました。








とはいえ。


ドラマの今後が楽しみです。









…ってあれ?もう終わっちゃったの?




つながりつながり。