生活保護受給者Nの繰り言(その3)

その日。

マイナンバーカードが1人分受け取れなかった。

子供のカードだ。


理由は、「必要書類がそろわないから」。

受け取り時の、必要書類の提出パターンには2通りあって(受取時に本人を連れてくるのは2通りとも共通)、



◆《パターン1》
顔写真入りの証明書「1枚」提出。
運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード(写真入りの)などの、どれか1枚。

◆《パターン2、顔写真入りのものが無い場合》
所定の証明書「2枚」提出。
健康保険証、年金手帳、社員証、学生証、医療受給者証、などのうち、どれか2枚。


である。が、生活保護受給者の子供は、
・《パターン1》を子供が持っていることはほぼ無い。これから作るにしても、前述のとおり「身分証明のための身分証明」を作るという矛盾をはらむ。しかも、かなりの費用負担。仮に海外渡航でパスポート申請するにも、生活保護受給者が可能なのか?そもそも、そのために保護費はくれない。
⇒よって《パターン1》は不可

・《パターン2》の場合、可能性のあるのは次の3つ。
①「健康保険証」。ただし、医療費を無料にする代わりに一度返還するため持っていない。
②「学生証」。ただし、未就学児なので無い。「母子手帳はダメですか?」との問いには、「ダメです」とのこと。
③「医療受給者証」。「子ども医療費助成券」として持っていたが、①同様に返還。よって持っていない。
⇒よって《パターン2》も不可。

…そんなことってありますか?「①と③は、生活保護受給者証明書1枚で代用できるでしょう?」と担当者に食い下がったが「2つ必要」と却下。

そっち(福祉事務所)の都合で返還したのに、それを理由に受け取れないとはどういうこと?

◆◆◆

担当者が「年配者で、カードを作れなかった人もいますよ」というので、それがどういう人か聞くと、「年金手帳を家に忘れたとかで…」と意味不明なことをおっしゃる。


それは“必要書類が存在する”のに“持ってこなかった”ハナシ

であって、

“必要書類が物理的に存在しな”くて“交付を拒否される”ハナシ

とは違いますよね?必要書類をそろえたくてもそろえられない、ってどういうこと?と聞いてるんですが。



…おかしすぎる。

(つづく)