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少年院にしろ福祉事務所にしろ、なぜか指導する側は
「1人での生活が上手く行けば、その先には(結婚などの)他人と上手く行く生活が待っている」
と思っている。
「他人との生活」は、訓練しないと成立しません。
かといってそれは、学校のような、
「思考停止したまま登校する、授業を受ける」
ような共同生活とは別物です。同じことが、大卒の一斉就職のように
「思考停止したまま就職活動する、そして雇われる」
ような経済活動が正しい、という思い込みにも言えます。
いい加減、“1人で生活するのが自立”という幻の理想は捨てましょう。保護者の手を借りずに独り暮らし出来たからといって、そんなもん自立でもなんでもない。
ずっと実家暮らしでも、親が死ぬまでお年玉もらってもいいんです。私の考える自立、それは
「自分は、ファースト・ペンギンである」と自覚できる状態
のこと。
え?
それじゃあ、ほとんどの人は自立なんてしてないじゃないかって?
そんなことないです。「自覚」してるかどうかなので、意外にいると思いますよ。
でも、大抵の親は「他の人と同じであること」に価値をおいてしまっている(=自立してない)ので、エラそうに
「早く働け、自立しろ」
とか言ってきます。しかも、「明らかに自立している息子(娘)」に対して、この自立してない親が、です。
この年末。
毎年、他地域から実家に帰った子どもと親で、殺人や傷害が起きますけど、
「自立」への認識さえ両者でズレなければ、もっと事件は減る気がします。
つながりつながり。