掟破りの進む道

4月4日の視聴


・『100分de名著 エドガー・アラン・ポー スペシャル 第1回「アーサー・ゴードン・ピムの冒険」〜“ページの彼方”への旅〜』
→意外!ゴシック・ロマンス(なにそれ)やSF、海洋冒険小説なども。推理小説専門なんだと思ってた。でもどうせ、どれもこれも不思議な謎解き要素あるんでしょ?星新一ショートショートみたいな、さ。
→謎の死?ポー自身が、40歳で死んでんの???
→さて本編。話の中に本人(編集者ポー)出てるやんけ!
→ピム、酔っぱらいの親友と海に出たのはなんでだ。意味わからん。
メタフィクション
→仲間の人肉を…捕鯨船エセックス号。「野火」(大岡昇平)。「カンビュセスの籤(くじ)」(藤子・F・不二雄)。カニバリズム
→「氷のスフィンクス」でジュール・ヴェルヌがこの続編を?!いいの??

・『100分de名著 エドガー・アラン・ポー スペシャル 第2回「アッシャー家の崩壊」〜作家はジャンルを横断する〜』
→これがゴシック・ロマンスか。えーと、「イギリスで誕生した小説ジャンル。『オトラント城奇譚』『フランケンシュタイン』など」か。怪奇!幻想!恐怖!
→『シャイニング』(スティーブン・キング)もこの仲間なのね。
→美女が死ぬことで盛り上がる黄金律。『世界の中心で、愛をさけぶ』。『君の膵臓をたべたい』。
→“cause and effect”。その“原因と結果(結末)”の意のeffectのために伏線を張り巡らす!
→“読者=観客”!「1時間で読めないと、面白くなくなるのでは?」というサービス精神。
→え?
→うーわー!!!!!!
→ふー。こえー。
→映画が生まれる前の、この超絶技巧。

・『100分de名著 エドガー・アラン・ポー スペシャル 第3回「黒猫」〜“狩るもの”と“狩られるもの”〜』
→ホラー小説の起源(?)、「黒猫」(1843)。子供向けバージョンもあるらしい。
→さて本編。黒猫プルートーが見る、男の変貌。プルートー⇩?

moritsin.hatenablog.com


→物語の主語、この虐待かましてる本人、なのか。
魔女狩りアメリカで??
→“ピューリタン=ピュア”!異端者を排除する。植民地時代のアメリカの、土地の奪い合い。
→えっ!妻を?!殺して壁に塗り込めた、と?

→なんでバラした?この主人公。
→「ワシントニアン禁酒運動」(1840年代)。禁酒法時代より前に、こんなんあったの?
慶應義塾のメディアセンターに、ポーの遺髪が保管されてんの?マジか。
→伊集院さんは、SNSの功罪と今回の「黒猫」のつながりを感じてるみたい。私も分かるわ。ゾクゾクする。未来を予見していたポー、なのではないか、と。

・『100分de名著 エドガー・アラン・ポー スペシャル 第4回「モルグ街の殺人」〜ミステリはここから生まれた〜』
エドガー賞アメリカ、推理小説の最高峰の植民地)ってポーの名前から取ってるんだ。そらそうだが。数学のフィールズ賞みたいもん?
→世界初の“推理小説”!その“推理小説”なる名称、ポー自身がratiocinative tales(推論能力を働かせる小説)と呼んでいた!「推理小説」の名付け親でもあったのか。
※detective fiction=探偵小説
→さて本編、フランスのパリが舞台か。オーギュスト・デュパン!密室殺人!!他にもデュパンで2作(「マリー・ロジェの謎」「盗まれた手紙」)あんのね。スターシステム!しかもバディもの。
→探偵とは“犯罪者の知性を反復できる存在”。まさに。

→犯人、人間じゃないんじゃない?体毛、とか言われるし、尋常じゃないチカラで殺す、となるとゴリラとかオランウータンとかでは?
→色々予想通りというか、なんというか。
デュパン、すなわち“情報貴族”を“職業作家”となるポーに置き換えると、ピタッとハマるピース。なるほど。

・『100分de名著 ロジェ・カイヨワ “戦争論” 第1回「近代的戦争の誕生」』
→原始的戦争にまで戻さなければ、戦争は苛烈化する。しかし、それには、現代技術による戦争を終わらせる必要がある。つまり、滅ぶ寸前まで壊滅的にならねばならんのか…。


・『100分de名著 ロジェ・カイヨワ “戦争論” 第2回「戦争の新たな次元“全体戦争”」』
→この番組、この回を観て、誰もが「ロシアのウクライナ侵攻」を想像すると思うんだけど。私はどちらかというと、SNS内で肥大する承認欲求と平等理論」が人を殺すことを想像した。
→しかし、恐ろしいな、このシリーズ。合点がいくことばかりだ。戦争の英雄、という存在が、ナショナリズムにより「一騎当千の将軍でなく、名も知られぬ“一般の兵士”になっていく」過程がそのまま太平洋戦争の日本。“英霊”とか言うもんね。靖国神社だ。生きる意味を与える、という講師の西谷修さんのコトバにぞっとする。これ、オウム真理教にもつながるのよ。

→2019年8月のシリーズで、こんなスゲー話してたのだな…。止められる気がしないもんな、戦争。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチが言うような「戦争は女の顔をしていない」⇩どころのハナシでなくて。

moritsin.hatenablog.com

…私に言わせれば戦争は、戦争の顔をして近づいてこないんだよ。なんなら男の顔だってしてないよ。

・『100分de名著 ロジェ・カイヨワ “戦争論” 第3回「内的体験としての戦争」』
→戦争や祭が“なにも産み出さないもの”として同一視されるのは承服し難いな。
→この「100分de名著」の各シリーズの良し悪しを測るバロメーターがあって。私の感覚では、伊集院光さんが、ゲストで来てる講師の方を喜ばせられているかどうかだと思うんだよね。講師が、伊集院光さんの純粋な感想に「そうそう、そーなのよ!」とか「いや!そう思うでしょ?それが実はね?…」とか、講師がワクワクし始めたら当たり。みなさんはどう思う?(誰)
→お。終盤に来て、カイヨワが「戦争を神聖なものとして扱う」って言い出したぞ。でも、戦争を推奨してはいないようだな。
→ここへ来て“祭と戦争の相違点”への着目が発生。祭りは集まるが、戦争は破壊。


・『100分de名著 ロジェ・カイヨワ “戦争論” 第4回「戦争への傾きとストッパー」』
→冷戦…冷凍庫に入った戦争。
→2019年8月の本放送時、西谷修さんが「みなが疫病に冒されてるんですよ」って言っていて。まさかその半年後あたりに“マジの疫病”が蔓延し、それを景気に独裁国家が息を吹き返すとは、思わなかったでしょうね…。
→傾きを知り、それをある種のストッパーとする…しか無いのか。


・『びじゅチューン! コンサート「DANCE DANCE DANCE」in大塚国際美術館
→「夢パフューマー麗子」からの「縄文土器先生」。
→ダンサーのうちの2人、姉妹では?
→メドレーは「真珠の耳飾りのくの一」「貴婦人でごめユニコーン」「オフィーリア、まだまだ」!3つとも、大塚国際美術館にあるんだ!
→館内紹介からの「何にでも牛乳を注ぐ女」。振り付けつき!つい一緒にやっちゃう。そんなシスティーナ・ホール。
→「猫の手もアダムの手も借りたい」。
ゴッホの「ひまわり」って七点もあるの???ひとつだと思ってた!ゴーギャンとの生活がたった2ヶ月だったのか。
→「アルルの訳あり物件」。
→こっから三連チャン。
→「バベルの塔にカフェOPEN」。DJみそしるとMCごはん、さんと共同製作。
→「犬派はモノクロ猫派はカラー」。
→「書記に必要なギャルの精神」。
→リクエストで「お互いに擬態」が!
→ラストは「曜変天目ディスコ」!
→8年もやってんだ、この番組。
→アンコールあるんかい!てことで「何にでも牛乳を注ぐ女」をもう一度!

・『すくすく子育て「わが家のルール・決まりごと」』
→出演のご家族は、むしろうまくやってる方だよなあ。「子どもたち、頭いいなー!」としか思わんが。なんか心配が言うほど“心配”でもないんだよな。
→テレビの良さを、はき違えてるお母さんがいるな。あんなん、楽しいか楽しくないかなんだから、「英語の番組は見せたい」とかじゃなく、お母さん自身が観たい番組をお子さんと一緒に見ればいいじゃん。子どもが知りたいのは、お母さんやお父さんのことだったりするぜ?!


・『ザ・ドキュメンタリー〜“モーグル×競輪”二刀流の真実 原大智が歩んだ「茨の道」』
→楽しかったモーグル北京五輪と、その後の全日本選手権で、卒業。平昌冬季五輪の銅メダル以降の、競輪生活…そんなに話題にされなかったもんな。こういうドキュメンタリー、悪くないな。





つながりつながり。