『映画の時間「時をかける少女」(1983年、日本)』

・『映画の時間「時をかける少女」(1983年、日本)』
→冒頭の文字。


「ひとが、現実よりも、」
「理想の愛を知ったとき、」
「それは、ひとにとって、」
「幸福なのだろうか?」
「不幸なのだろうか?」

が、いきなり映画のフィールドへ引っ張りこんでくる。原作もこの始まりなのかな?
原田知世の登場が“スキーウェア”なの、この作品⇩に利用されてる気、しません?

→スキー遠足らしき旅行からの帰りの映像。冒頭から続くモノクロへの、カラーの差し込み、そして深町(高柳良一)の“モノが片っ端から無い”エピソード。全てが伏線。
→序盤のスタッフロール、監督の大林宣彦さんがそこら中に絡んでいるんだけど人手不足なんでしょーか。当時の事情は不明ですが。あと出演者一覧の、原田知世(第一回出演)」と、出演回数が載せられてるのも、一体何を基準に“第一回”としているのか(大林監督作品で、なのか映画として初、なのかそれとも“オーディションしましたよ”のアピールなのか)が謎なところがすこぶる良いです。
→「友情出演・内藤誠」と「特別出演・上原謙」の違いも分かりづらくてたまりません。ジュルル。
→新学期で全員16歳、ということは高2かな。
→「実験室の薬品をイタズラした形跡があるのでカギ締めといてな」って先生が生徒にカギ渡すのどうなん。しかもそんなに薬品持ち出し(?)はオオゴトではない様子。どんな時代なんだ。カギを預かった神谷さん(女子:津田ゆかり)がちょっと宮沢りえに似ている。
→土曜日の掃除当番!週休二日の今はほぼ無いヤツ。ゴミの焼却炉も、40年前ならでは、ですよね。
→この学校が上品なのか、当時の学校がそうだったのかわからないけど、男子が女子を「芳山“クン”」(=原田知世)と呼ぶの新鮮な響き。
岸部一徳根岸季衣の関係が。エロシーンともいえよう。
→深町の意味深な「僕には責任があるから」。
→芳山の家、エラく坂の上にあるなあ。部屋の女優さんの写真は誰?グレース・ケリーかしらん。
→日曜日に遅く起きたからって、母親に「寝坊」って言われんのヤダな。
→この、一瞬だけ時が“ズレる”描写と音声、決めた人すごいな。それも大林監督の仕業なんかな。
→堀川吾朗(尾美としのり)は神谷さんに好かれてる説はないかいな。
→日本人形って、あんなに綺麗なのに、誰が植え付けたイメージか知らんけど「怖いもの」だと思われがちなんだよなー。
→親父、地震で酒を持って出るな。
→火事のあとの不審。あの日めくりカレンダー、なんかありそうな予感。
→来た!4月19日㈫のつもりが4月18日㈪に戻っている。ネクタイも布石か。
→深町の“両親らしき写真”(故人?)の顔に見覚えがあるような…寅さん?
※正解は下まで読んだら分かります

→指の傷の秘密。なんで吾朗のほうに?
→ここどこ?崖!怖!!
→時空旅行。あれ?深町…葬式?
→ここの時空を移動するシーンの演出が見事すぎてうなる。40年前でこの表現は突き抜けてる。
→西暦2660年の薬学博士。
→「時間は過ぎていくものじゃない、やってくるものなんだ」
→社会人に!
→違った。薬学部の院生かな?大人の役やるの大変やな。
→老・深町夫妻のシーンが切ない。
→いた!!!
→エンディングテーマ「時をかける少女」をさ。このエンドロールで流すだけでなく、しかも主役が歌うというだけでも驚くのにさ。最後の最後で映画内の各場面と絡めて歌わせる(NGシーン含む)の、一種のミュージカルだよこれ。凄すぎる。

→エンドロールが、歌う原田知世を邪魔しないようにスライドする!斬新。
→深町一夫(=高柳良一)の父、松任谷正隆かよ!寅さんじゃねーわ(エンディング曲とつながりましたがね)。