メモ『桜ほうさら』


【上巻】

P4
→「西が上」の地図。藤沢周平『橋ものがたり(愛蔵版)』の地図と比較すると、より面白い。臨場感!(下巻にも地図あり)

P5
→石川島といえば「石川島播磨重工」。あ、今はIHIか。

P29
→この「笙之介は~」のくだり、映画『たそがれ清兵衛』のサブタイトル(?)にも似て、むず痒いところあり。

P238
→まさにこの現代、公務員や大企業で骨を埋めるよりも「己の才覚で自営業を興す」ほうが楽しく生きられる訳で…。

P283
→今の千葉県も“外からの揺さぶり”(台風による災禍)さえなければ、森田健作(本名:鈴木栄治)さんは次期も知事をやるつもりだったのだろうけど、もう無理かな…。
→ここへきて「暗愚」というワードがピンポイントで…。

P327
→外国人の子弟に、いくら「カム・バック・スクール」とは言っても、こういう感覚(太一のような)なら、外で働くの優先になっちゃうよね。

P329
→そういや学校の先生って、生徒にやらせることを自分で見せたりしてるのかな……?そういうの大事じゃない?

P340
→身近な生計の道、について。これも今の学問に通ずる。自分の生活と関わりの無いものに、誰が興味を抱く?




【下巻】

P14
→この時点で「おつたさん」が和田屋の女中なんだろうな、と思って上巻を確認し、「あれ?印刷ミスかな?」とこの下巻P14に戻ったら、P15でまんまとこちら(読者)の胸中を著者(宮部みゆき)が覗いているという罠。やられた。

P175
→話の本筋からすると、第一話と第四話のみで事足りるが。恋バナは第二・三話こそ肝。

P236
→この辺り、「上巻P122~129」に戻らないと忘れちゃってる。戻ろう。

P272
→信用そのものが金銭と同等、いやそれ以上の価値を持つ現代には、この代書屋の言葉がいやに沁みる。

P340
→この辺り、初めて読んだ時も感じたが、展開が急すぎないか?なんか諸事情あって、無理矢理終わらせたようにも見える。ワクワクが削がれた感。うーむ。


つながりつながり。