- 作者: 山口揚平
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/12/06
- メディア: 新書
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のどから手が出るほどやりたいことがある、というのはひどく幸せなことだ。
スキージャンプの高梨沙羅さんを見て、特にそう思う。
彼女が、ただ資格としてだけの学“歴”を必要としているとは思えない。
にもかかわらず、中学卒業後、わずか4ヶ月ほどで高卒程度の学力を身につけていることは、スキージャンプがどれだけ「やりたいこと」であったかを物語っている。
周りの人間を納得させるためなのか、競技を引退したあとの人生(“戦力外通告”のようなマイナスの意味でなく、次なる“やりたいこと”のための人生)への布石かわからないが、
自分に今必要だ
と思えることを、生産性を阻害しないレベルで吸収していく。
なんと美しい生きざま。
彼女のようなグローバルな人材(いわゆる「地球人」)を、
我々のような日本人(いわゆる「地域人」)と一緒のくくりでは語ってはならない。
これからの「地域人」にこそ必要なもの。
「好き」を追求しましょう。
つながりつながり。