ヤミ金なんか目じゃないぜ

生命保険のカラクリ (文春新書)

生命保険のカラクリ (文春新書)

3月22日の視聴(その1)



・『5時に夢中! ゲストは山本圭壱さん』

→“5時夢”は再生しようとしてる方々がゲストで来るのが楽しみです。で、本題(?)と言ってはなんですが、

すごく気になった怖いこと

がありまして。ぜひ⇩。

“5時夢”の中盤の、東京スター銀行のCM。商品名は「充実人生」なれど、商品には最近話題の「リバースモーゲージ」が。

https://www.tokyostarbank.co.jp/products/loan/homeloan_jyujitsu/

「高齢者夫婦で持ち家」「年金のみ生活」の方をターゲットにしてるみたいですが、CMで紹介された商品内容は以下の○点。考察とツッコミいれながら。

①ご自宅を担保にまとまった融資

⇒老後(対象は55歳以上)で持ち屋、となると家の支払いはほぼ終わっている方がほとんど。持ち屋があって年金のみで生活しているなら、それなりの額はもらっている人でしょう。そんな人たちがさらにお金(融資という名の借金)を必要とする《状況》ってなに?



《実は生活費が全然足りない》
→今までの生活と比べ、現在の生活費(年金)が思いの外少ないと思っている方なのでしょう。そんな人は「生活保護申請」してください。昨今はお子さんもたちもギリギリ生活なので、助けてもらえません。よほどの場合は「生活保護申請」一択です。“まとまった”額である必要もありません。融資など不要です。


《長生きする不安》
→平均余命も長くなり、年金がある程度もらえていても、寝たきりになったり認知症になる不安はぬぐえません。もちろん、健康な段階で申し込む商品のご様子(審査あり)。
→「既に寝たきりだが入院費が高額」「近々、大きな手術をしなければならない」というのであれば、たしかに“まとまった”お金は必要ですが、それは健康でないので、審査に通らないのでは?
→高齢でまさか、これから“生命保険”に入るはずもなく。家を担保にさらに借金を重ねるのは「カード破産者の特徴」と同じ。
→むしろお金が必要なら、家を売って医療費を捻出し、それで生活が立ち行かないなら「生活保護申請」。融資など不要です。


②担保といっても今まで通り“生涯”住み続けられる

⇒事業を起こす人でも、家を担保に“住み続け”ながら借金返していく人はいるでしょう?それを、この商品に限って、さも「新しい試みです」みたいな言い方をするのはなぜなのか?おそらく…

→この商品って実は

持ち屋を売って借家暮らしをしている

のと同じではないでしょうか。一見、“住み続”られているので自分の家みたいな気持ちになりますが、

事業のために家を担保にする人(そこそこ若い)でも、その借金を返しきれなければ、家は差押えられるわけで。

死がそう遠くなく、新たに収入が増えるわけもない、しかも年金暮らしでそれを「お金が足りない」と感じている、そんな高齢者が、

借金返しきれると思います??

つまり、新しいのは「生きてる間に借金を返し切らなくてもいいですよ、と債権者が言う」という点のみ。

800万円で売れる家を、銀行が言葉巧みに(融資という名目で)300万円くらいで搾取してるのでは?しかも…


③返済は月々“利息”のみで大丈夫

⇒やっぱり!「大丈夫」じゃねーわ。死ぬ前に返させる気ゼロ。元金減らない!死ぬまで永遠に利息払わせられる…しかも元本はそのままだから、利息の額も減らない!ヤバすぎる!ヤミ金の手口…。


④元金は、亡くなったら一括返済

⇒え?死んでますよ?だれが返すの?夫婦の生きてる方?年金暮らしで?ってことは…

→家どころか、香典から何から、尻の毛までむしり取るつもりらしい。サブプライムローンもかくや、という酷さ。しかも③④を理由に「月々のご負担は少なくて済みます」と借りる側が得するかのような表現。生きてる間は負担少なくても、死んだら大きな負担が突然に!!長い借金で得するのは「貸してる側」だけです!

⑤極めつけ

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やはりというかなんというか。事業には使えないわ、利息取るのに手数料は別途頂くわ…自由度のないお金は借りちゃダメです。polcaかクラウドファンディングにしましょう。対象地域も限られるし、高く売れそうな土地に住んでる高齢者を狙っていること間違いなし。





つながりつながり。