- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/05/25
- メディア: 文庫
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死刑執行には賛否あっていい。
でも。
「よくやった」
と言う論調は、ただただ
なんか気持ち悪い
と感じる。
◆◆◆
もちろん、自分の家族があんな目(坂本弁護士一家の件とか、松本・地下鉄サリン事件)にあったら恨むし、悔しいし、実行した人間を殺したい気持ちにもなるんだろう。が…。
◆
「被害者の家族感情を考えると(死刑になって当然)」と言う方々には、
事件で死んだのが身寄りのない人なら、彼ら(死刑囚)を死刑にしなくてもいい
ひいては、
身寄りのない人は、可哀想だけど事件で殺されてもいい
というある種の矛盾を感じる。
◆
「死刑囚にいつまでも税金使うな(早く執行しろよ)」と言う方々には、
自分は税金の恩恵に預かっていないのに、“人権のない”死刑囚になぜ
と言う妬みが感じられる。
◆◆
“被害者感情”だの“税金”だの、
さも「皆さんの代弁者ですよ」といわんばかりですが…。
ホントにそんな他人のこと気にしてますか?
死刑がホントに必要ですか?死刑囚に人権はホントに無いんですか?
自分に向き合ってみたら、
違うものが見えてきません?
つながりつながり。