現状への不満が国家による殺人を容認する

死刑 (角川文庫)

死刑 (角川文庫)

死刑執行には賛否あっていい。

でも。

法務省法務大臣に対し

「よくやった」

と言う論調は、ただただ

なんか気持ち悪い

と感じる。

◆◆◆


もちろん、自分の家族があんな目(坂本弁護士一家の件とか、松本・地下鉄サリン事件)にあったら恨むし、悔しいし、実行した人間を殺したい気持ちにもなるんだろう。が…。

「被害者の家族感情を考えると(死刑になって当然)」と言う方々には、

事件で死んだのが身寄りのない人なら、彼ら(死刑囚)を死刑にしなくてもいい

ひいては、

身寄りのない人は、可哀想だけど事件で殺されてもいい


というある種の矛盾を感じる。

「死刑囚にいつまでも税金使うな(早く執行しろよ)」と言う方々には、

自分は税金の恩恵に預かっていないのに、“人権のない”死刑囚になぜ

と言う妬みが感じられる。


◆◆

被害者感情”だの“税金”だの、

さも「皆さんの代弁者ですよ」といわんばかりですが…。




ホントにそんな他人のこと気にしてますか?

死刑がホントに必要ですか?死刑囚に人権はホントに無いんですか?

自分に向き合ってみたら、

違うものが見えてきません?







つながりつながり。