ある生活保護受給者の手記(「烈火」)

(続き。この物語はフィクションです)

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翌日月曜日。

救急診療にて、目の充血は、感染力の高いウィルスのものだと判明したため、救急のドクターの指示通り
・専門の眼科に(もちろん土曜日の眼科は避けて、調べ直した別の医者)
・患者の少ない時間帯を確認して
受診。

看護師に
「周りを触らないように」
「待ち合い表(ウェイティングボード)には名前は書かなくてよいです」
「(帰る際、)使ったスリッパは靴箱に戻さないでください」
と逐一注意されながらの診察…。

例の眼科受付の言うように、仮に月曜日まで診察を我慢していたら、土日の間に被害が広がるところだった…。

福祉事務所のせいで、事が大きくなるところだった…。

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見えてきたモヤモヤの正体を話そう。



私は、生活保護という制度が

“一時的な運の悪さで苦境に立たされた者を、その人権も込みで救ってくれる”

ものだと思っていた。



が、福祉事務所と医療従事者の言動からわかるのは、生活保護とは

受給者を犯罪者として扱ってもかまわない

制度(そもそも犯罪者の人権が守られていない現状も問題なので、厳密には正しくない表現だが)のようなのだ。


しかも、場合により

死刑宣告および刑の執行も可能

であることをほのめかしながら、受給者を心の病へと追い込むのだ。

(続く)